かぜ症候群 (インフルエンザを除く)
かぜ症候群で最も気をつけなければいけないのは、「かぜだから」と軽くみてしまい、症状が長引いたり悪化したりすることです。かぜ症候群から副鼻腔炎や中耳炎、気管支炎や肺炎に進行する場合があり、注意が必要です。早めの受診をお勧めします。
鼻やのどの急性炎症は、耳鼻咽喉科の専門範囲です。症状にあった内服処方に加え、処置や吸入で早期回復を促します。
花粉症
花粉症を長引かせないために
若いうちは花粉症が自然に治ることはほとんどありません。症状を放っておくと、症状が悪化して治療しても症状を抑えるのが難しくなっていきます。また、花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎は仕事、家事の効率の低下を招くだけでなく、学力、記憶力の低下が指摘されています。長年、花粉症に悩まされている方は、この機会に、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。ご自身にあった、適切な治療法がきっと見つかるはずです。
花粉症やアレルギー性鼻炎の治療として、症状を抑える抗アレルギー薬の処方だけでなく、鼻炎の症状の強い方には外科的治療(レーザー治療)も行います。採血検査による各種アレルギー疾患の診断、採血が困難な小さいお子さんにはごく微量の血を採取して行うアレルギー検査もあります。
通年性アレルギー性鼻炎(ダニ、ハウスダスト、カビなど)
治療は、まず原因抗原の除去が一番です。不規則な生活リズムや睡眠不足、過労やストレスはアレルギー症状を悪化させることが多く、できれば避けましょう。それでも症状が続く場合は内服、点鼻薬などを処方いたします。また当院では、レーザー治療も積極的に行っています。通年性のアレルギー性鼻炎の方の場合、鼻閉でお困りの方が一番多いように思われます。レーザー治療とはアレルギー症状を起こす粘膜の表面をレーザーで焼灼することで新しい粘膜に変換させ、特に鼻閉などの症状を軽減させるという治療です。
急性副鼻腔炎
鼻腔のまわりには、副鼻腔と呼ばれる4カ所の空洞(上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞)があります。急性副鼻腔炎はかぜ症候群などのウイルス感染のあとに引き続いて、この副鼻腔に細菌感染をおこしたものです。頬部痛や発熱を伴う場合もあります。そのまま症状が長引くと、慢性副鼻腔炎に移行する場合もあるので、早期に適切な治療が必要です。